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RNAウイルス
http://ja.wikipedia.org/wiki/RNA%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9←ココから
RNAウイルスとは、ゲノムとしてRNAをもつウイルスのこと。
ゲノムRNAからDNAを介さずに遺伝情報が発現するタイプのウイルスと、ゲノムRNAをいったん逆転写酵素によってDNAとしてコピーしそのDNAから遺伝情報を読み出すタイプのものとがある。後者をとくにレトロウイルスと呼ぶ。
また、二本鎖RNAウイルスと一本鎖RNAウイルス、さらに一本鎖RNAウイルスを+鎖型と?鎖型に分けることもある。一本鎖の+鎖RNAウイルスはゲノム自体がmRNAとして機能し得る。SARSの原因であるコロナウイルスはこれに含まれる。レトロウイルスもここに含まれるが、上記のようにいったんDNAに遺伝情報を移す。?鎖RNAウイルスゲノムはmRNAと相補的な塩基配列のためそのままではmRNAとして機能できない。これをRNA依存性RNAポリメラーゼによって+鎖に転写して機能する。
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ウイルス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9←ココから
名称
「ウイルス」は、「毒液」または「粘液」を意味するラテン語: virus「[?wi?rus](ウィールス)」に由来して命名された。古代ギリシアのヒポクラテスは病気を引き起こす毒という意味でこの言葉を用いている[要出典]。
日本では当初、日本細菌学会によって「病毒」と訳され、現在でも中国語では、「病毒」と呼ばれているが、1953年に日本ウイルス学会が設立され、本来のラテン語発音に近い「ウイルス」という表記が採用された。その後、日本医学会がドイツ語発音に由来する「ビールス」を用いたため混乱があったものの、現在は一般的に「ウイルス」と表記される。また、園芸分野では植物寄生性のウイルスを英語発音に由来する「バイアラス」の表記を用いることが今でも多い[要出典]。
特徴
ウイルスは細胞を構成単位としないが、遺伝子を有し、他の生物の細胞を利用して増殖できるという、生物の特徴を持っている。現在でも自然科学は生物・生命の定義を行うことができておらず、便宜的に、細胞を構成単位とし、代謝、増殖できるものを生物と呼んでおり、細胞をもたないウイルスは、非細胞性生物として位置づけられる。あるいは、生物というよりむしろ"生物学的存在"といわれる[2]。しかし、遺伝物質を持ち、生物の代謝系を利用して増殖するウイルスは生物と関連があることは明らかである。感染することで宿主の恒常性に影響を及ぼし、病原体としてふるまうことがある。ウイルスを対象として研究する分野はウイルス学と呼ばれる。ウイルスの起源にはいくつかの説があるが、トランスポゾンのような動く遺伝子をその起源とする説が有力である。
遺伝物質の違いから、大きくDNAウイルスとRNAウイルスに分けられる。詳細はウイルスの分類を参照。真核生物、真正細菌、古細菌、いずれのドメインにもそれぞれウイルスが発見されており、ウイルスの起源は古いことが示唆されている。細菌に感染するウイルスはバクテリオファージと呼ばれ、分子生物学の初期に遺伝子発現研究のモデル系として多く用いられた。しかし、今日の分子生物学・医学の分野では「ウイルス」という表現は動植物に感染するものを指して用いることが多く、細菌に感染するバクテリオファージとは区別して用いることが多い。
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http://kusuri-jouhou.com/microbe/virus.html ←ココから
ウイルスの特徴 ウイルスと細菌は全く違うものである。そもそもウイルスには細菌がもつ細胞壁、細胞膜、その他細胞小器官などの構造が存在しない。生物が持つ共通点には次の五つがある。
1.細胞という構造から成る
2.同化:外部から取り入れたものを自分の構成成分に作り変える
3.応答性:刺激に応答する
4.エネルギーに変換:自分でエネルギーを転換する
5.増殖する
このうちウイルスには1〜4が当てはまらない。そのため、「ウイルスは生物ではない」言われている。ただし、「増殖する」という点で「ウイルスは生物である」という学者もいる。
ウイルスの構造
ウイルスはDNAかRNAのどちらかをもっている。DNAやRNAには遺伝情報が載っており、DNA(またはRNA)の周りはカプシドというタンパク質の殻で包まれている。
また、この外側にエンベロープ(被膜)をもつウイルスも存在する。エンベロープは脂質と糖タンパク質から構成されている。さらにエンベロープの表面に「動物赤血球に結合する性質」をもつ突起があることがあり、この突起を赤血球凝集素という。
ウイルスの侵入 ウイルスは細菌と違って細胞小器官が存在しない。そのため、ウイルスは自分自身で増殖することができないのである。ウイルスは生きた細胞でのみ増殖することが可能である。
ウイルスが細胞内に侵入するためには細胞にあるウイルスレセプターに付着する必要がありる。逆にウイルスレセプターのない細胞にはウイルスは侵入できない。
ウイルスレセプターに付着したウイルスは細胞内に入るが、細胞内に侵入するには次の二通りの方法がある。
一つは細胞の食作用(細胞がウイルスを取り込む)によって取り込まれる方法で、もう一つはエンベロープと細胞膜が融合することによって侵入する方法である。
細胞内に侵入したウイルスはDNA(またはRNA)の周りにあるカプシド(タンパク質)を取り除く。カプシドなどの多くのタンパク質は宿主細胞に存在するリソソームによって分解されるのである。
まわりのタンパク質が分解されると、DNA・RNAは裸の状態となりる。DNA・RNAには子孫ウイルスを作る情報が含まれており、宿主細胞を乗っ取って自己複製を開始する。
ウイルスの培養 前述の通り、ウイルスは生きた細胞でしか増殖できない。そのため、ウイルスを増殖させるためには動物、孵化鶏卵、培養細胞のどれかを使用することになる。
・動物 ウイルスを培養するために、動物にウイルス感染させる。これにはマウス、モルモット、ウサギ、サルなどが用いられる。
・孵化鶏卵 受精した鶏卵を使用してウイルスを培養する。インフルエンザウイルスの増殖にはこの方法が用いられる。
・培養細胞 培養細胞とは「動物から臓器を取り出して細かく切り、タンパク質分解酵素によってバラバラにして培養した細胞」のことである。
なぜウイルスを増殖させる必要があるかというと、ワクチンを作るのに欠かせないからである。
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http://domon.air-nifty.com/dog_years_blues_/2010/01/rna-e854.html ←ココから
遺伝子治療などヒトの形質転換に使われるウイルスベクターは、染色体に組み込まれるレトロウイルス型のベクターが使われる。これに対して、一過性の発現ベクターとしては神経細胞指向性のヘルペスウイルス(HHV)やアデノウイルス(AdV)などDNAウイルスや、RNAウイルスであるセンダイウイルス(SeV)が使われる。 レトロウイルス型のベクターは染色体組み込みの際にゲノムの遺伝子を破壊するなどの悪さをして、時に細胞をがん化させることがあるので、最近はそれよりも安全性の高いHHVやAdVに注目が集まっている。一方SeVなどのRNAウイルスはゲノムがRNAであることから、逆転写されない限りヒト・ゲノムに組み込まれることはないと考えられている。
もともと、RNAウイルスや内在性のmRNAの逆転写自体が、内在性のレトロウイルス由来の逆転写酵素活性がある場合くらいにしか起きないので、RNAウイルスがヒトゲノムに取り込まれ、生殖系列を経由して遺伝し、しかもヒト集団内に拡散していく現象は非常に希なイベントであると考えられる。今日のニュースは、そんな希な現象。
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http://jsv.umin.jp/microbiology/main_015.htm ←ココから
日本ウィルス学界
人を含め多くのウイルスがヒトや動物に感染する。あるものはDNAを、あるものはRNAをウイルスゲノムとする。
DNAウイルスは、細胞のDNA合成に関わる酵素を利用しゲノムを複製するので、ボックスウイルスのような自分自身のDNA合成酵素を持つもの以外は、核の中で増殖する。又、遺伝子発現調節は転写開始の制御により行われる。
RNAウイルスにおいては、プラス鎖、マイナス鎖、2重鎖に関わらず、RNA合成酵素はウイルスRNAを鋳型として細胞質で作られ、且つ、機能する。従って、RNAウイルスは原則として細胞質で増殖する。
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http://jsv.umin.jp/microbiology/main_015.htm ←ココから引用
RNAウイルスは複製過程で必ず2重鎖RNAになるので、宿主はこの現象を生体防御に使っている。一方、ウイルスは、RNA干渉の種々のステップでRNA silencing を抑える為の遺伝子を持っている。このような現象は、植物ウイルスで先ず発見されたが、次第に、動物ウイルスにも同様な現象のあることが分かって来た。注目すべき事は、siRNAが一度出来ると、細胞のRNA依存RNA合成酵素により、始め出来たsiRNAが無くなっても、シグナルが増幅し持続し得る点である。 前に、動物細胞にはRNA依存RNA合成酵素(RdRp)が無いのでマイナス鎖RNAウイルスはRNA依存RNA合成酵素をウイルス粒子中に持つ必要がある、と述べたが、少なくとも植物細胞にはRdRpが存在することが分かって来た。
-------------------------- おわり
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