絶対逃げられない分蜂群の収容方法
日本ミツバチは逃げないものである、と言う理論。


下記は、8ちゃんねる、みんなの観察日記より、壬生の蜂飼い@栃木さんの書き込みを、そのまま引用掲載。 世界には、いろいろな方法がある。
   説明が論理的で、理解し易いので、引用掲載しました。 的を得ず訳の解からぬ方法を100回見るより、、これは1回で的を射ている。お奨め方法である。

分蜂群の収容方法とその後 投稿者:  壬生の蜂飼い@栃木 投稿日:2011/03/25(Fri) No.2796  
 まもなく分蜂の季節になりますが、私流の『絶対逃げられない、分蜂群の収容方法』を皆様に伝授します。箱から分蜂群が飛び出し約10分間飛び回り、近くの大きな幹や分蜂集合板あるいは金稜辺が咲いていればそこに蜂球をつくるでしょう。人によっては飼育箱を蜂球の上に持って行き箱に誘導しています、この方法は蜂にストレスを与えず優しい取り込み方法ですが、高い確率で逃げられます。何故なら検索蜂の合流を許してしまうからです。
 ではどのようにすれば逃げられず飼育する事が出来るのか。本題に入る前に、働き蜂は以下の3つの役割分担がある事を頭に入れて文章を読んでください。まず蜜をお腹いっぱいにして蜂球を形成する働き蜂。全体の9割5分がこれに相当するのではないかと考えます。前もって見つけておいた新しい住みか候補が使われていないか確認などをする検索蜂。箱から飛び出して蜂球を作り近くで待機している働き蜂の場所へ、検索蜂が迷わずたどり着けるよう出迎える迎え蜂。これら3つの働きをする働き蜂と雄蜂、女王蜂から分蜂球ができる事を理解していただきたい。

 すでに皆様もご存知かと思われますが蜂球が出来て飛び立つまでを順に列記していきます。1 働き蜂が我先に押し出されるように箱から飛び立ちます。2 巣門の大きさによりますが1〜2分かけて働き蜂や雄蜂が飛び立ちますが、終盤には女王蜂も飛び立ちます。3 最初の飛び立ちから10分ほど経過すると近くの分蜂集合板などにお腹いっぱい蜜を吸った働き蜂が取り付きます。4 注意して観察していると8割ほどの働き蜂が取り付く頃、女王蜂が合流します。5 いつの間にか半円形の蜂球が形成されてくる頃には、蜂球の廻りは10〜20匹ほどの迎え蜂が大きな羽音を立てて飛び回り、検索蜂に蜂球の場所を知らせています。この蜂達は蜜をたくさん持っていませんから長い時間飛んでいます。こうして検索蜂も迷わず蜂球に合流する事ができると私は観察の中から発見しました。そこでこれを立証する為以下のようにする事で間違いないことを確信しました。

 箱から分蜂群が飛び立ち蜂球を作り出したときに女王が合流するが、この直後ザルとタマネギネットで作った釣りのタモのようなものへ取り込んでしまう。こうしてまだ帰ってこない検索蜂を女王と働き蜂から隔離してしまうのである。10.0m以上離れた風下で涼しい木陰などに吊り下げて置き、夕方薄暗くなってから飼育箱に放り込むのである。このようにして過去2年間で19群捕獲箱に入れたが1群も逃げていない。ここでタモに取り込む時、わざと取りこぼし蜂を作るのである。50〜100匹程度がいいのでは、この取りこぼした働き蜂と検索蜂は夕方までに飛び出した箱に戻るので心配いらない。この蜂たちが次回の分蜂の時に今回取り付いた場所へ案内してくれるので、長女、次女、三女と全て同じ場所に蜂球を作らせる事ができるので、最初に分蜂群を付ける集合板を自分の作業のしやすい高さなどに設置すると全群容易に取り込む事ができる。

 これが過去に観察して同じ場所に蜂球を作らせ、箱に入れたあと絶対逃げられない方法である。参考書など読むと逃げるのは当たり前などと書かれているが、飼育が悪いから逃げられるのであって、蜜源調査をして飼育環境を知ればおのずと対策が立てられます、巣落ち、オオスズメバチもしかり。ただし私の所は熊の出没がありませんから、対策は勝手ながらしてません、考えた事もありません。私の場合ほとんどが重箱飼育ですが箱に触れるのは採蜜を含めて年間9回です、自分なりには非常に少ないと勝手に判断しています。不必要な内見をすれば逃げられてしまうことも多々あります。昨年観察用角洞は分蜂群を取り込んで一ヵ月後から12月頃まで毎日内見しましたが逃げませんでした。多い日は朝、昼、晩と内見しました。見るのであれば徹底的に見る、見ないなら見ないとはっきりする、中途半端が一番逃げられる可能性が高いようです。いずれにしても人により飼育方針が違いますからなんとも言えませんが逃げられて悲しく思い、何とか居ついて欲しいと思っている方(自分もそうでした)には朗報かと思いますので是非参考にしてください。蜂群を販売している人には販売数が減ってしまい迷惑この上なく、と思っていますがご容赦ください。

 以上のように捕獲すれば今年は逃げられません、このように実行して逃げられるのは何処か悪いからです、反省して再度挑戦してください。また待ち受け箱を設置して、蜂が入ったと直ぐ移動してしまいますね、なぜ安定するまで(1ヶ月くらい)待てないのでしょうね。他の人にもっていかれてしまうから?箱に入ったからといって直ぐに移動しては逃げられる可能性が大きいですね。これを偶然読んで実行された方々は考えを改めると思います。日本ミツバチは逃げないものであると。


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